うどん出汁の業務用と家庭用の違いを知っていますか？今回はそれぞれの特徴やメリットに加え、賞味期限や品質管理の注意点について紹介します。地域別のうどん出汁の種類や作り方についても紹介するので参考にしてみてください。
うどん出汁ってどんなもの？
うどん出汁には色が濃いものや薄いもの、使用している出汁の種類も様々ありますが、うどん出汁とはどのような種類があるのでしょうか。ここでは、うどん出汁の種類や特徴に加え、うどん出汁の作り方も紹介します。
うどん出汁とは？
うどん出汁は地域によって違いがありますが、一般的には昆布や鰹節からとった出汁をベースに醤油で味付けしたものです。
関東のうどん出汁は濃口醤油が使用されるため色が濃くしっかりした味付けですが、関西のうどん出汁は薄口醤油が使用されるため透き通った色であっさりした味付けという特徴があります。
これは江戸時代の流通や水質が影響しています。関東では昆布が手に入りにくい上に水質が硬いため、出汁が取れにくかったことから醤油で濃く味をつけたうどん出汁が主流になりました。一方で関西は北海道からの昆布の流通が盛んで、且つミネラルの少ない軟水が取れることから出汁文化が一般的になり、出汁の味わいを活かす薄めの味付けが定着したと言われています。
関東と関西のうどん出汁以外にも各地域によって様々なうどん出汁があり、煮干し出汁やアゴ出汁など使用される出汁の種類も異なります。
かえしを使ったうどん出汁の作り方を紹介！
醤油・砂糖・本みりんで作る「かえし」はうどん出汁の素となる調味料です。このかえしに昆布やかつお出汁を加えるとうどん出汁が完成します。
かえしに加える出汁の量で味の濃さを調整できます。うどん出汁を作る際は、以下のかえしと出汁の比率を参考にしてみてください。
・つけうどんの場合・・・かえし1：出汁3～4
・かけうどんの場合・・・かえし1：出汁8～10
業務用と家庭用のうどん出汁の違いとは？
飲食店などの大量調理で使用する業務用うどん出汁と家庭で使用するうどん出汁には違いはあるのでしょうか。業務用うどん出汁と家庭用うどん出汁の作り方の違いや特徴、品質・衛生管理の方法についても紹介します。
かえしの使用
業務用のうどん出汁を作る際はかえしを使用しますが、家庭用のうどん出汁はかえしを使用せずに作るのが一般的です。大量に製造する業務用うどん出汁の場合、かえしを使用すれば出汁を加えるだけで大量のうどん出汁を作ることができる上に、味付けがいらないため大量に製造しても味が安定しやすいです。
一方、家庭用うどん出汁の場合はかえしを用意するよりも、出汁に醤油やみりんを加えて食べる分だけ作る方が手軽でしょう。
種類や味の調整
それぞれの好みや地域性が出やすいうどん出汁は食べる人に合った味や濃度に調整する必要があります。業務用のうどん出汁は、かえしに加える出汁の種類や割合を調整することで関東風や関西風など味わいや濃度を変化させることができます。
家庭用のうどん出汁の場合は、家庭にある醤油やみりんなどの調味料で好みの味付けに仕上げるのが一般的です。
品質・衛生管理
うどん出汁は繊細で風味が変化しやすいため、品質・衛生管理は徹底して行う必要があります。業務用うどん出汁は直射日光や高温多湿を避けて冷蔵庫で保存します。賞味期限に関わらず早めに使い切るようにしてください。
家庭用うどん出汁の場合は、なるべく食べ切れる分だけ作ると良いでしょう。新鮮な材料を使用して作り、保管する場合は冷蔵庫に入れて早めに使い切ってください。
うどん出汁の保存方法と賞味期限を解説！
うどん出汁に使用される出汁は傷みやすく、保存する際には注意が必要です。うどん出汁の品質を保つにはどのような衛生管理が必要なのか解説します。
うどん出汁の保存方法と注意点
旨みと豊かな香りが特徴の出汁ですが、時間の経過とともに風味や味わいが損なわれます。昆布や鰹節など色々な種類の出汁がありますが、いずれの出汁も劣化しやすいです。常温保存は適さないため、冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵保存でも2〜3日で風味が落ちてくるので、早めに食べ切るようにしてください。
うどん出汁の品質を保つ衛生管理とは？
劣化の早いうどん出汁の品質を保つには衛生管理が大事です。直射日光や高温多湿を避けて冷蔵保存し、冷蔵する際の容器も清潔なものを使用するようにしてください。冷凍保存もできますが、解凍後は鮮度が落ちやすいためすぐに食べ切る必要があります。冷凍保存する場合は一度に使い切れる分ずつ小分けにするのがよいでしょう。
業務用うどん出汁を活用しよう！
好みや地域性によって特徴が出るうどん出汁ですが、家庭用だけでなく業務用でもお好みの味わいに調整して楽しめます。麺素では色がつかずにしっかり味付けできる業務用の「麺素金ラベル」など、関東風にも関西風にも調整できる万能だしの素を取り扱っております。飲食店様のご意向に合わせたオリジナルPB商品やOEM製造のご提案もできますので、お気軽にご相談ください。簡単に好みの味わいに調整できる商品など、便利な業務用うどん出汁を活用しましょう。
